廃ガラスから生まれた次世代素材【スーパーソル】を活用した「呼吸する石」がテーマのプロダクト開発
デザイン募集 締切日 2020年8月31日

廃ガラスから生まれた次世代素材【スーパーソル】を活用した「呼吸する石」がテーマのプロダクト開発

技術提供
有限会社土佐通信
コンセプト考案
canvas

【スーパーソル】は、廃ガラスから生まれた次世代素材です。一般的に廃棄物として埋め立て処分されてしまう着色ガラス瓶。【スーパーソル】はガラス瓶の着色に関係なく、廃ガラスの再利用を可能にした新素材なのです。廃ガラスを粉砕後、焼成発泡してつくられる【スーパーソル】は、多孔質で軽量な素材です。そのため保水性や透水性、耐火性を兼ね備えています。
そこで、今回は【スーパーソル】のビジュアルと、水を吸ったり発散したりする特徴からイメージできる、「呼吸する石」をテーマにしたプロダクトデザインを募集します。

募集要項

報酬
賞金 10万 / デザイン案
ロイヤリティ 売上額の3~5%
締切日 2020年8月31日
<注意事項>
  • ロイヤリティは製造を担当する有限会社土佐通信とcanvasの間で結ばれる契約により、ロイヤリティの額は予告なく変更される可能性があります。
  • 本プロジェクトで採用された場合でも、必ず商品化されることをお約束するわけではありません。
  • 採用されたデザインを製造工程に伴い、修正することもあります。
採用発表予定
2020年10月31日
商品化評価期間
約2ヶ月

【スーパーソル】の原料となるガラスはすべて天然資源です。今後重要になってくる「循環型社会構築」において、大切な役割を担う素材である【スーパーソル】。しかし、まだまだ一般的には知られていません。そこで、【スーパーソル】を日常生活でも使えるプロダクトに活用して、世の中で広く知ってもらうためのデザインを募集します。今回は【スーパーソル】事業に取り組む、有限会社土佐通信との共創プロジェクトになります。有限会社土佐通信の濵﨑社長に【スーパーソル】についておうかがいしてきました。

【スーパーソル】って、何からどうやってつくられているの?どういう特徴があるの?

スーパーソル

【スーパーソル】の原料は現在もっとも広く利用されている「ソーダライムガラス」です。その主成分は日本の土壌にたくさん存在する「ケイ素」。残りの成分は身近な日常生活品にも使われているナトリウムやカルシウムで、製造時に900度の高温で焼成しており、無菌状態の安全・安心なリサイクル素材です。

製造工程では廃ガラスをカレット状に細かく粉砕し、発泡添加物を加えて焼成します。人口の「軽石」をイメージすると近いかもしれません。そのため【スーパーソル】は保水性や透水性、耐火性がとても高い多孔質な素材となります。透水性や保水性を活用した用途としては、排水材や植栽土壌に使われています。草木の育ちやすい環境つくりに役立つのです。さらに【スーパーソル】は多孔質であることからとても軽量で、およそ土の1/5~1/6の重さです。化学的にも安定していることから、変質や腐食もないのです。

素材機能性説明

ベース素材の粒度のよって変化する「意匠」。

【スーパーソル】自体の色です。粒度はメッシュにより調整が可能です。
【スーパーソル】自体の色です。粒度はメッシュにより調整が可能です。

プロダクトの成型は【スーパーソル】の粉末を型に入れて焼成し、型から抜いた塊を切削加工していくプロセスが基本です。

粉末を若干湿らせてから型に入れた方が、焼成後表面が滑らかになります。
粉末を若干湿らせてから型に入れた方が、焼成後表面が滑らかになります。
粉末を押し固めるようにして、型に入れていきます。
粉末を押し固めるようにして、型に入れていきます。
粉末を型に入れ終えた、焼成前の状態です。
粉末を型に入れ終えた、焼成前の状態です。
細い棒形状をつくる時に使用する型です。香りをしみ込ませて、デフューザーとして使用するプロダクトです。
細い棒形状をつくる時に使用する型です。香りをしみ込ませて、デフューザーとして使用するプロダクトです。

型に入れる粉末は4mm~1mm、1mm以下、0.5mm以下など、通すメッシュによって調整可能です。粉末の粒度によって、焼成後の材質に変化がうまれます。例えば粒度が細かい方が硬度は高くなり、表面は滑らかに。このように粉末の粒度はプロダクトの機能と意匠に影響を与える要因になります。

一つ一つ丁寧に、まるでアート作品をつくりだすような成型。

型に使う素材は800℃以上の焼成に耐えられることが条件です。現在は素焼きの陶磁器を活用しています。「直方体」「三角柱」「円錐」の型を使用して、そこから抜いた塊を切削で成型していきます。複雑な形状のデザイン案によっては型から考えていくことになりますが、800℃以上に耐えられる素材であることが条件となります。型から抜いた塊は、旋盤とボール盤での切削加工が基本です。多孔質な素材なので加工はしやすいそうです。

表面を加工している様子です。
表面を加工している様子です。
穴を空けている様子です。
穴を空けている様子です。
角を整えいる様子です。
角を整えいる様子です。
ヤスリで表面を擦り、あえてエンボス加工のような風合いに仕上げることも可能です。
ヤスリで表面を擦り、あえてエンボス加工のような風合いに仕上げることも可能です。
表面に微妙な丸みを出すことも可能です。
表面に微妙な丸みを出すことも可能です。

自然素材らしい淡い色彩を、どのようなデザインに活かすか。

【スーパーソル】にはベースの色があります。ベースの粉末に釉薬を加えてミキサーが攪拌することで着色が可能です。粉末時より焼成後の方が若干色は濃くなるそうです。

【スーパーソル】自体に釉薬を配合している様子です。
【スーパーソル】自体に釉薬を配合している様子です。

現在釉薬は、「ブラック」「ピンク」「ブラウン」「グリーン」「イエロー」「ブルー」の6色があります。

型に2色以上の粉末を入れて焼成し、マーブル模様をつくることも可能ですが、全く同じ模様を計算してつくることは不可能です。そのようなランダムになる意匠を、大量生産品にはない「味」にできるかは「デザイン」次第。釉薬を入れすぎると焼成後の材質がもろくなってしまうので、プロダクトに施せる色は淡い色合いになります。

2色をランダムに混ぜることで表現したマーブル模様です。
2色をランダムに混ぜることで表現したマーブル模様です。
真っ黒な釉薬を混ぜても、プロダクトは濃いグレー色になります。
真っ黒な釉薬を混ぜても、プロダクトは濃いグレー色になります。

デザインへ応用次第でうまれるプロダクトの付加価値

粉末状態への異素材混合は、焼成時の膨張や収縮に関する素材同士の特性が異なると「割れ」につながることから、まだ積極的に試みていません。焼成から成型後に異素材と接着することは可能です。エポキシ樹脂、シリコン樹脂は接着がしやすいそうです。

木の枠と接着したコースターです。
木の枠と接着したコースターです。

その他、有限会社土佐通信では「レーザーカッター」と「UVプリンター」を保有しています。どちらも【スーパーソル】との相性はよく、特に「UVプリンター」の活用はアイデア次第で意匠への自由度をあげられるかもしれません。

応募方法

  • 企画案は、すべて画像(JPG, PNGまたはGIF形式)で本サイト内に投稿してください。
  • 企画案は、企画書、アイデアプラン、アイデアスケッチ、レンダリングCG、図面、実際に制作した試作品を撮影した画像等、自由に組み合わせてご投稿頂けます。
  • 投稿は合計6ファイルが上限となっております。

審査方法・プロセス

  • 応募要項に沿っており、メーカーにて製造可能なこと
  • 複雑な構造になり過ぎず、現実的に販売可能な製品価格に収まるデザインであること
  • canvas商品開発方針に沿ったもの
  • 採用後、canvasから個別にご連絡します。採用された場合のみ、オリジナルデータをご提出ください。