
人と環境に優しい樹脂と木粉のコンパウンド素材【PANDO.wp】を活かした「こんなところに木の温もり!」がテーマのプロダクト開発
【PANDO.wp】は自然由来97%の環境にやさしい樹脂です。トウモロコシやサトウキビを原料とした植物由来のPE(ポリエチレン)と、間伐材の木粉を独自技術で混合しています。
そのため、【PANDO.wp】は、成型や着色にプラスチックのような自由度がありながら、木材ならではのやさしい風合を表現できるのです。しかも、木粉の配合が50%を超えているため、【PANDO.wp】を原料として製造された製品は「燃えるゴミ」での処分が可能になります。さらに、サトウキビやトウモロコシ、そして木材は育成段階で CO2 を吸収しているため、いわゆるカーボンニュートラルの原理で、廃棄物として焼却される際の CO2 排出量をゼロとみなすことができます。
そこで、今回はプラスチックと木材の特徴を兼ね備えた環境配慮型のハイブリッド素材である【PANDO.wp】を活かしたプロダクトデザインを募集します。
募集要項
賞金 | 100,000円(消費税込)/ デザイン案 |
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ロイヤリティ | 売上額の3% |
※源泉徴収税(10.21%)を引いた金額89,790円をお支払させていただきます。 | |
■募集条件 | ・【PANDO.wp】ならではの機能を有していること。 |
・金型の初期投資が必要なことから、高価格帯(プロダクトが該当する市場相場価格に対して)での販売が可能であること。 | |
・プロダクトは、日常で使われるものと想定できるサイズであり、具体的には縦200㎜×横200㎜×100㎜以内のサイズで、厚さ3㎜以上であること。 | |
・小売店(オンラインショップ含む)で販売できるプロダクトのアディアであること。 | |
■採用について | canvasから個別にご連絡します。 |
締切日 | 2021年9月30日 |
- <注意事項>
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- ・本プロジェクトは製品化を目的としているため、条件に合致するデザイン提案がなかった場合は、採用デザイン無しとなる場合もあります。
- ・本プロジェクトで採用された場合でも、必ず商品化されることをお約束するわけではありません。
- ・採用されたアイディアはデザインや製造工程に伴い、大きく修正することがあります。
- 採用発表予定
- 2021年11月30日
- 商品化評価期間
- 約2ヶ月
最近さまざまな場面で環境問題への取り組みが呼びかけられていますよね。直近では「レジ袋の有料化」もありましたが、当然私たちが日常で使うモノの製造から消費、そして廃棄までのサイクルは環境負荷が大きいのです。
しかし、環境に配慮した素材や技術での製品開発は高コストであり、商品価格は高くなってしまいます。ただでさえ割高な上に既製品と同等な機能では、いくら環境へ配慮しているからといって「欲しい」に繋がらないのが現実。
だからこそ、今回開発するプロダクトには【PANDO.wp】の特徴があるから実現できるといった機能が必須。さらに、その機能が分かりやすくて使いやすい造形を兼ね備えていることも大事です。
デザインの力で、高価格だけれどもユーザーの「欲しい」に繋がり、かつ環境にも配慮しているプロダクトを実現させましょう。それでは、プロダクト開発に関わる【PANDO.wp】の具体的な特徴を紹介していきます。
【PANDO.wp】の物性に関する特徴
【PANDO.wp】には、木粉が含有されていることから硬度が高く、熱伝導率が低いといった特徴があります。また剛性の高い素材であり、熱による変形や乾燥による収縮も少ないのです。さらに、木材の特徴である吸水性も兼ね備えておりますが、腐食や漏れの心配はありません。
一方で靭性は低く、曲げる力に対しては弱いのです。そのため、プロダクトのすべての部分で3㎜以上の厚みが必須となります。耐熱温度は110度です。食器を想定する場合、電子レンジでの使用は不可となります。
【PANDO.wp】の加工成型に関する特徴
【PANDO.wp】は金型を用いた射出成型での造形が可能です。そのため、細部に至るまで自由度の高い形状を実現できます。ただし、金型に対する初期投資が必要なため、高価格でも販売可能な機能が必須です。


射出成型について
射出成型では、材料を加熱して溶かし、金型に送り込んだ後、冷やして成形するという流れが大まかな工程となります。

A. ホッパー(材料投入口)
B. シリンダー(材料の加熱部)
C. ノズル(液化した材料を射出)
D. 金型(2枚を合わせた間に材料を流し込む)
1.射出成型機では、まず材料の投入口であるホッパーにペレット(粒)状の樹脂を入れます。ペレットはシリンダーの中で暖められて液状になります。

2.そして射出部のノズルから送り出された液状の樹脂は、金型内のスプルーと呼ばれる管路を通り、さらに分岐したランナーを通って成形部分に流れ込みます。

3.材料が冷えて固化した後に金型が開き、成形品が外部に排出されます。



4.その後、仕上げ加工としてスプルーおよびランナーがカットされて、成形部分が完成します。

【PANDO.wp】の着色に関する特徴

【PANDO.wp】で製造されるプロダクトは、表面に木材特有の温もりを感じられる手触りや、やさしい風合を表現できます。さらに、樹脂の特性から着色の自由度が高いのです。以下【PANDO.wp】で表現可能な色見本一覧になります。それ以外のカラーも、新たに調合するのに約3週間ほどかかりますが、対応可能です。

ここまで【PANDO.wp】の特徴を紹介させて頂きました。プラスチックと木材の特徴を兼ね備えた環境配慮型のハイブリッド素材である【PAND.wp】。ユーザーの「欲しい」につながる機能とはいったいどのようなものでしょうか。あなたのプロダクトデザインアイディア、ぜひお待ちしております。
加工特徴・制限 | 数値 |
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全体サイズ | 縦200㎜×横200㎜×100㎜以内 |
厚み | 3㎜以内 |
耐熱温度 | 110°以内 |
カラー | 単色指定可 |
その他 | 電子レンジ使用不可 |
技術提供元 サンスリー株式会社
応募方法
- 企画案は、すべて画像データ(JPG, PNGまたはGIF形式)で本サイト内に投稿してください。 ※複数のご提案は可能です。
- 企画案は、アイデアプラン、アイデアスケッチ、試作品の撮影画像等、ラフ案でも構いませんので、自由に組み合わせてご投稿ください。
- 投稿は合計6ファイルが上限となっております。
- 企画案で【PANDO.wp】と別の素材の組み合わせる場合は、想定している素材(例:木材、紙、プラスチック、アルミ、革など)もご記載ください。
審査方法・プロセス
- 応募要項に沿っており、メーカーにて製造可能なこと。
- 複雑な構造になり過ぎず、現実的に販売可能な製品価格に収まるデザインであること。
- canvas商品開発方針に沿ったもの。
- 採用後、canvasから個別にご連絡します。採用された場合のみ、オリジナルデータをご提出ください。