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星子 卓也

Bookmark

1

小さなフェルトのブックマーク

売価¥660(税込)

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¥ 200

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作品特徴
  • ・フェルトボールがかわいらしいブックマーク
  • ・質感や色味といった細部へのこだわり
  • ・柔らか素材だから、鞄に入れても他のものを傷つけない

作品紹介

ユニークでかわいらしい形状ながらも、しっかりとした実用性もある。シンプルで洗練されていて、自然と引き込まれてしまう魅力的な商品である【Bookmark】。
実は、NPO法人ディーセントワーク・ラボが取り組む障害者就労支援活動の一環であるequaltoとデザイナーの星子さんとの共創でうまれたプロダクトです。
プロダクト開発ストーリーをデザイナーの星子さんと、NPO法人ディーセントワーク・ラボの本木さんにおうかがいしてきました。

フェルトボールのかわいさをあえてそのまま活かす用途定義。

星子さんはフェルトボールをつくっている障害者就労支援施設の見学を通して、フェルトボールをどのようにプロダクトに活かすかという視点からデザインをスタートささせたそうです。「施設でみたフェルトボールはとても可愛らしく、その良さがストレートに伝わるような、極力手を加えないプロダクトができないだろうかと考えました。ただ、機能が備わっていない単なるフェルトボールでは注目されないだろうと思い、用途をいかに定義するかいう点を意識してアイデアを練っていきました」星子さんはそうおっしゃっていました。
星子さんは用途を見出すために家の中のあらゆる場所にフェルトボールを置いて、そのたたずまいを観察したそうです。いろいろなシーンに落とし込む中で、本の上にちょこんと収まった様子に抜群の相性を見出したのです。「一般的なブックマークは本にはさみこんで目立たないように使うのですが、そこをあえて見せるモノにしても面白いのではないだろうか」このような発想からこの商品が生まれたそうです。
本から飛び出していても柔らかい素材だから他のモノを傷つけない。鞄に本を入れて持ち運ぶ人にもやさしいプロダクトになる。このようにしてフェルトボールのかわいさをそのまま活かすシンプルな用途が生み出されたのです。

シンプルだからこそ、細部へのこだわりが活きる。

Bookmarkはシンプルだからこそ、細部へのこだわりがとても重要になります。
例えば大きさ。大きすぎても小さすぎても本の背幅には合いません。かわいらしさと、スタイリッシュさを兼ね備えた絶妙な大きさを見つけるまでに志向錯誤があったそうです。
そして色も本の温かみに合うナチュラルな色味や、他のモノと擦れて色あせてしまった場合でも味わいが感じられる色味にするなど、ベストなフェルトボール素材が選定されています。紐も重要な要素です。フェルトボールとの相性を考慮しつつ、強度や色、太さなどが異なるさまざまなサンプルを取り寄せ、その中から選定していったそうです。そのままのかわいらしさを活かすという視点で、細部への徹底したこだわりがあったからこそ、Bookmarkはシンプルで洗練された商品に仕上がっているのです。


equaltoの商品におけるデザインとはいったいどのようなものなのか。
equaltoはデザインの力で、私たちが生活する社会に新たな視点をもたらそうとしているのです。equaltoの根幹にあるのは、障害者就労支援という活動です。その活動の運営母体であるNPO法人ディーセントワーク・ラボの本木さんにお話をお伺いしてきました。

障害者就労の非常に困難な現状と向き合うequalto

equaltoの運営は、NPO法人ディーセントワーク・ラボとアッシュコンセプト株式会社、アクセンチュア株式会社の3社で行われています。2011年に起こった東日本大震災の復興支援をきっかけに、障害者の方を支援する目的で立ち上がったプロジェクトです。

障害をもった方の就労には大変大きな困難があるそうです。現在、障害のある方は全国に約973万人いて、そのうち約49万人は企業で働いています。一方、企業ではなく福祉施設で働いてお菓子やモノづくりを行う方もいますが、施設の形態によっては最低賃金が適用されないため、1ヵ月の工賃は平均で1.5万円ほどだそうです。

どうすれば障害者就労支援の中で「働き甲斐」をつくりだせるか。equaltoの根幹にあるのはすべての人が平等に、働くことへの意義を見出せる社会の実現です。

equaltoが目指すこと。それは「すべての人が平等で、すべての人の個性が輝くこと。」

本木さんにお話をお伺いするまで私たちは、このような現状をほとんど知りませんでした。
社会の大きな課題に正面から向き合いながら、実直に活動されている本木さん。実は大学時代からNPOやNGOの活動に興味があり、環境NGOで広報誌の執筆に関するボランティアをしていたそうです。環境問題から始まり、その後日本の市町村における農業や過疎化の問題へ取り組むために、大学3年時には1年間休学して北海道で活動されています。そこでは、普段農業と縁のない都市圏の高校生をホームステイという形で受け入れて農業体験サポートや、過疎化が進む町の魅力を住民参加型で形にしていくプロジェクトに従事していたそうです。本木さんの話をしている様子や、その内容から活動的でとてもエネルギッシュな人柄がうかがえました。

equaltoの活動を通して現在本木さんが実現したいこと、それは「すべての人が平等で、すべての人の個性が輝くこと。」
ネガティブになってしまいがちな要素を、どうすれば個性としてプラスに転換できるのか?この壮大で非常に難しい問いに対して一貫した活動をしながら、力強く前進している本木さん。
色々な人との出会いで培われた、多様な価値観を知って受け入れられる感性が、本木さんを通してequaltoに関わる人へ伝播しているように感じました。

equaltoが関わる人の「得意」を融合する。そこにあるデザインの力。

私たちはequaltoの商品を通じて本木さんと出会い、その活動の背景にある障害者就労という社会的な課題を知りました。一見するとすべてがマイナス要素となってしまう問題が、魅力的な商品として世にでるまでに立ちはだかる大きなギャップ。どのようにそのギャップを埋めて、さらにはプラスに転換しているのでしょうか?そこには「デザインの力」が大きくかかわっているのです。
equaltoに参画している障害者就労支援施設は、元々ものづくりをしていました。そして、それぞれの施設に得意分野があります。例えば、木工や革加工、陶器製作やフェルトボールづくりです。しかし施設だけの力では、お客様が対価を払って本当に欲しいと思える商品を開発して流通させることはとても困難だったのです。ここにデザインの力が発揮されています。equaltoの商品の多くは施設の様子や保有設備、得意分野を世の中にオープンにして行うデザインアワードを通して開発されているそうです。デザイナーさんは施設のこと、そこに在籍している方々のことを考え彼らの仕事が最大限活かされる商品を企画するのです。

アイデアを形にすることの難しさ。equaltoだからこそできること。

「障害者の就労という社会的な課題をデザインの力で解決する。」その言葉だけをきくと、
なんとも華麗なイメージあるかもしれません。私たちも本木さんにお話をお伺いするまでは、出来上がった商品とHPに掲載されている言葉だけを見ていましたので、実現する過程の困難さは知りえませんでした。
デザイナーさんや施設の方々は仕事の進め方も違いますし、普段まったく違う環境で生活をしています。当然考え方や視点も違うため、そのギャップを丁寧に埋めていかなくてはいけません。運営母体には双方を理解して懸け橋になりながら商品開発を進めていくことが求められます。
「モノが世の中に溢れている今の時代だからこそ、どうやってお客様に選んでもらうか。」そのことが大変重要であり、難しいことだと本木さんはおっしゃっていました。
equaltoの商品開発では通常のメーカーには無い困難さがあります。例えば試作品を一つ作るにしても、つくることが専門である工場に依頼するようなスピーディさは期待できません。施設ごとに行事のスケジュールは異なりますし、職員さんは他の仕事もたくさん抱えているため、とても時間がかかります。そして工程には手作業も多く、商品アイディアを形にしていく中で、想定外のこともたくさん発生するのです。アイディア段階ではよかった商品企画も、実際作ってみるとうまくいかず、仕様やデザインを変更したことも多々あるそうです。
関わる方々が得意分野を活かしながら、その時々で最善な策を考えていく。このように、多様な立場にあるプロジェクトメンバーが一致団結して、地道に困難を乗り越えて完成していく商品だからこそ、equaltoには他のブランドないオリジナリティがうまれるのではないでしょうか。

ひとつ、ひとつが違うこと。それが個性であり商品の良さになる。

「商品の価値をお客様に認められて、たくさん売れること。」このことが障害者の方が自分らしく働くモチベーションになり、さらに賃金アップへと反映されて就労が持続可能になる。こうおっしゃる本木さんは理想を実現するための現実的な視点を併せ持った方です。
他のメーカーは季節ごとに新商品を発売し、定期的にパッケージをリニューアルするなど、常に新しさを打ち出している。しかし、equaltoでは同じようなことはできない。
このような制約条件の中で、どのように商品に価値をもたせ販売し続けていくか。
プロジェクトが形になってきている今、次のステージへ歩む中での課題だそうです。その答えの一つが「人それぞれの個性=商品の個性」という考え方です。
均一で同じ規格の商品を量産する必要はなく、違いそのものを楽しめる商品をつくっていくこと。具体的には一点ものだったり、歪みが味になる商品だったり。
「みんなそれぞれ凸凹があって、補いあえればよいと思います。」
お話をお伺いする中で本木さんがおっしゃっていた言葉が、商品開発に中にも反映されています。
障害者の就労という社会的な課題に対して、どのような支援をしていくか?
それは作り手の個性とデザインを融合させた「違いを楽しめる商品」をつくること。モノ余りの時代だからこそ求められる商品がありequaltoだからこそうみだせる商品が、今後ますます求められていくのではないでしょうか。

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作品情報(仕様)
  • 素材:ウール、アクリル100%(紐)
  • サイズ:約φ15mm 紐の長さ:約250mm
  • 品 番:EQ-100
  • 製品重量:約1g
  • 製造施設:特定非営利活動法人 杉並いずみ(杉並いずみ第二)

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