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大村 卓

My Diffuser

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さり気なく香る。パースナルディフューザー

売価¥1,650(税込)

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¥ 200

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作品特徴
  • ・パーソナル空間で香りを楽しめる
  • ・一列のフェルトボールがかわいらしい
  • ・フェルトボールの出し入れで香りを調整

作品紹介

しっかりとした実用性がありながらも、ユニークでかわいらしい。直観的に感じることができるデザインと機能をもっていて、自然と引き込まれてしまう魅力的な商品である【My Diffuser】。
実は、NPO法人ディーセントワーク・ラボが取り組む障害者就労支援活動の一環であるequaltoとデザイナーの大村さんとの共創でうまれたプロダクトです。
プロダクト開発ストーリーをデザイナーの大村さんと、NPO法人ディーセントワーク・ラボの本木さんにおうかがいしてきました。

フェルトボール自体の特性と、日常用途の自然な融合から生まれた新しいプロダクト

大村さんはフェルトボールをつくっている障害者就労支援施設の見学を通してデザインをスタートさせたそうです。そこで考えたことは「現状はあまり用途がなさそうなフェルトボールをいかに生活の中で使うモノにするか。」しかも「ひとつのプロダクトでなるべく数多く使う。」この一見相反する要素を見事に融合させたのがMy Diffuserです。
フェルトボールにアロマをしみこませて香りを出すという商品自体が世の中にないわけではありません。大村さんが発想した新しさは、手作りであるフェルトボールの温かみと、きちんとデザインされたプロダクト感を融合するという方向性です。フェルトボールを直列につなげて、ガラスの筒に収納するという方法で実現をしています。
このことがフェルトボールを手芸感から抜け出させ、4つのフェルトボールが1つのプロダクトに進化した状態を生み出しているのです。

人間味を感じるプロダクトの背景にあるのは、思いやりを伴ったデザイン力。

シンプルで誰しもがわかりやすいデザインの背景には、ものづくり現場の制約が関係しています。障害者就労支援施設では、製作に従事する方々の技術レベルもまちまちです。
しかし「どんなものづくりの現場でも、最初から思ったとおりに進むことはなかなかありません。なので、施設だからといって特別意識することなく取り組んでいます。
」とおっしゃっていた大村さんの言葉がとても印象的でした。「何かができる人できない人がいる中でも、できるだけ多くの人に参加してほしい。どういった製造工程ならみんなが参加できるか探っていくところが、通常のものづくりとは違うところです。」
こういったことを考慮しながら色々な要素をデザインでまとめていくところに、
人間味があふれるプロダクトが生まれる背景があるのだと大村さんの言葉から感じ取れました。

誰が気軽に始められる香りのある生活。

My Diffuserのプロダクトとしてのこだわりは随所にみられます。
まずフェルトボールの色です。同系の色が下にいくにしたがって濃くなっています。
これは、フェルトボールは湿ると色が濃くなることから、下の方がアロマに浸っても
グラデーションのきれいな感じが損なわれないようにするための配慮なのです。
そして、フェルトボールと同型の丸いコルク栓。このコルクの選定がアクセントとなって、商品のかわいらしさを一段と増しています。

丸いコルクをつまんで、フェルトボールをガラスの筒から出し入れすることで香りが調整できるという直観的で分かりやすいギミックもこだわりのひとつ。
「自分自身が普段香りのある生活をしていないので、そういう人でも馴染みやすいプロダクトとして考えました。」と大村さんがおっしゃる通り、香りも丁度一人分のパーソナルスペースに広がる程度で、誰でも気軽に使えそう。携帯もできるので、色々重宝しそうなプロダクトです。


equaltoの商品におけるデザインとはいったいどのようなものなのか。
equaltoはデザインの力で、私たちが生活する社会に新たな視点をもたらそうとしているのです。equaltoの根幹にあるのは、障害者就労支援という活動です。その活動の運営母体であるNPO法人ディーセントワーク・ラボの本木さんにお話をお伺いしてきました。

障害者就労の非常に困難な現状と向き合うequalto

equaltoの運営は、NPO法人ディーセントワーク・ラボとアッシュコンセプト株式会社、アクセンチュア株式会社の3社で行われています。2011年に起こった東日本大震災の復興支援をきっかけに、障害者の方を支援する目的で立ち上がったプロジェクトです。

障害をもった方の就労には大変大きな困難があるそうです。現在、障害のある方は全国に約973万人いて、そのうち約49万人は企業で働いています。一方、企業ではなく福祉施設で働いてお菓子やモノづくりを行う方もいますが、施設の形態によっては最低賃金が適用されないため、1ヵ月の工賃は平均で1.5万円ほどだそうです。

どうすれば障害者就労支援の中で「働き甲斐」をつくりだせるか。equaltoの根幹にあるのはすべての人が平等に、働くことへの意義を見出せる社会の実現です。

equaltoが目指すこと。それは「すべての人が平等で、すべての人の個性が輝くこと。」

本木さんにお話をお伺いするまで私たちは、このような現状をほとんど知りませんでした。
社会の大きな課題に正面から向き合いながら、実直に活動されている本木さん。実は大学時代からNPOやNGOの活動に興味があり、環境NGOで広報誌の執筆に関するボランティアをしていたそうです。環境問題から始まり、その後日本の市町村における農業や過疎化の問題へ取り組むために、大学3年時には1年間休学して北海道で活動されています。そこでは、普段農業と縁のない都市圏の高校生をホームステイという形で受け入れて農業体験サポートや、過疎化が進む町の魅力を住民参加型で形にしていくプロジェクトに従事していたそうです。本木さんの話をしている様子や、その内容から活動的でとてもエネルギッシュな人柄がうかがえました。

equaltoの活動を通して現在本木さんが実現したいこと、それは「すべての人が平等で、すべての人の個性が輝くこと。」
ネガティブになってしまいがちな要素を、どうすれば個性としてプラスに転換できるのか?この壮大で非常に難しい問いに対して一貫した活動をしながら、力強く前進している本木さん。
色々な人との出会いで培われた、多様な価値観を知って受け入れられる感性が、本木さんを通してequaltoに関わる人へ伝播しているように感じました。

equaltoが関わる人の「得意」を融合する。そこにあるデザインの力。

私たちはequaltoの商品を通じて本木さんと出会い、その活動の背景にある障害者就労という社会的な課題を知りました。一見するとすべてがマイナス要素となってしまう問題が、魅力的な商品として世にでるまでに立ちはだかる大きなギャップ。どのようにそのギャップを埋めて、さらにはプラスに転換しているのでしょうか?そこには「デザインの力」が大きくかかわっているのです。
equaltoに参画している障害者就労支援施設は、元々ものづくりをしていました。そして、それぞれの施設に得意分野があります。例えば、木工や革加工、陶器製作やフェルトボールづくりです。しかし施設だけの力では、お客様が対価を払って本当に欲しいと思える商品を開発して流通させることはとても困難だったのです。ここにデザインの力が発揮されています。equaltoの商品の多くは施設の様子や保有設備、得意分野を世の中にオープンにして行うデザインアワードを通して開発されているそうです。デザイナーさんは施設のこと、そこに在籍している方々のことを考え彼らの仕事が最大限活かされる商品を企画するのです。

アイデアを形にすることの難しさ。equaltoだからこそできること。

「障害者の就労という社会的な課題をデザインの力で解決する。」その言葉だけをきくと、
なんとも華麗なイメージあるかもしれません。私たちも本木さんにお話をお伺いするまでは、出来上がった商品とHPに掲載されている言葉だけを見ていましたので、実現する過程の困難さは知りえませんでした。
デザイナーさんや施設の方々は仕事の進め方も違いますし、普段まったく違う環境で生活をしています。当然考え方や視点も違うため、そのギャップを丁寧に埋めていかなくてはいけません。運営母体には双方を理解して懸け橋になりながら商品開発を進めていくことが求められます。
「モノが世の中に溢れている今の時代だからこそ、どうやってお客様に選んでもらうか。」そのことが大変重要であり、難しいことだと本木さんはおっしゃっていました。
equaltoの商品開発では通常のメーカーには無い困難さがあります。例えば試作品を一つ作るにしても、つくることが専門である工場に依頼するようなスピーディさは期待できません。施設ごとに行事のスケジュールは異なりますし、職員さんは他の仕事もたくさん抱えているため、とても時間がかかります。そして工程には手作業も多く、商品アイディアを形にしていく中で、想定外のこともたくさん発生するのです。アイディア段階ではよかった商品企画も、実際作ってみるとうまくいかず、仕様やデザインを変更したことも多々あるそうです。
関わる方々が得意分野を活かしながら、その時々で最善な策を考えていく。このように、多様な立場にあるプロジェクトメンバーが一致団結して、地道に困難を乗り越えて完成していく商品だからこそ、equaltoには他のブランドないオリジナリティがうまれるのではないでしょうか。

ひとつ、ひとつが違うこと。それが個性であり商品の良さになる。

「商品の価値をお客様に認められて、たくさん売れること。」このことが障害者の方が自分らしく働くモチベーションになり、さらに賃金アップへと反映されて就労が持続可能になる。こうおっしゃる本木さんは理想を実現するための現実的な視点を併せ持った方です。
他のメーカーは季節ごとに新商品を発売し、定期的にパッケージをリニューアルするなど、常に新しさを打ち出している。しかし、equaltoでは同じようなことはできない。
このような制約条件の中で、どのように商品に価値をもたせ販売し続けていくか。
プロジェクトが形になってきている今、次のステージへ歩む中での課題だそうです。その答えの一つが「人それぞれの個性=商品の個性」という考え方です。
均一で同じ規格の商品を量産する必要はなく、違いそのものを楽しめる商品をつくっていくこと。具体的には一点ものだったり、歪みが味になる商品だったり。
「みんなそれぞれ凸凹があって、補いあえればよいと思います。」
お話をお伺いする中で本木さんがおっしゃっていた言葉が、商品開発に中にも反映されています。
障害者の就労という社会的な課題に対して、どのような支援をしていくか?
それは作り手の個性とデザインを融合させた「違いを楽しめる商品」をつくること。モノ余りの時代だからこそ求められる商品がありequaltoだからこそうみだせる商品が、今後ますます求められていくのではないでしょうか。

クリエイターコメント

人の気分はいつも変わりやすいもの。今は香りが欲しくても時が経つといらなくなったり、他の香りが欲しくなったり。そんなときにはフェルトボールを上下して香りをオンオフ。手のひらサイズなので何個か用意して香りを使い分けてもいいかもしれません。肩肘張らずに気軽に楽しんでください。

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作品情報(仕様)
  • 素材:ウール、ガラス、コルク
  • サイズ:φ21×H80mm
  • 品 番:EQ-110
  • 製品重量:16g
  • 製造施設:NPO法人コミュニティワークス(地域作業所hana)

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