ceramic mimic fabric リネン フラワーベース(S)
布のように優しい質感のフラワーベース
売価¥2,860(税込)
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北海道 | ¥ 2,000 |
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東北地方 | ¥ 1,500 |
関東地方 | ¥ 1,300 |
新潟 | ¥ 1,300 |
富山 | ¥ 1,100 |
石川 | ¥ 1,100 |
福井 | ¥ 1,100 |
山梨 | ¥ 1,300 |
長野 | ¥ 1,300 |
岐阜 | ¥ 1,100 |
静岡 | ¥ 1,100 |
愛知 | ¥ 1,100 |
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沖縄 | ¥ 1,200 |
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- 作品特徴
- ・ハッとする不思議な存在感
- ・一つずつが個性をもった模様に
- ・しっかりした耐久性で長く使える
作品紹介

布のような磁器の優しい質感は植物や空間にすっと馴染みます。無造作に花を挿しても、素直な布目の表情に花の色や形が自然に映えるのです。リネンの風になびく様子をそのまま写したかのようなナチュラルな風合い。凜とした白が印象的な布目。
軽く繊細な風合いはそのままに。花を挿しやすいバランスや、お手入れしやすい内面処理の工夫をかさねました。ハッとする軽さと、布のような優しい素材感。「てびねり」という、布を生地に「たたきしめて」模様をうつす特殊な技法でつくられています。模様は一つ一つがすべて違うものになるのです。
【ceramic mimic fabric】シリーズは有田焼で有名な佐賀県の窯元である文山製陶と、デザイナーの磯野さんとの共創によってうまれたプロダクトです。プロダクト開発ストーリーをデザイナーの磯野さんと、文山製陶の中島社長におうかがいしてきました。
創り手の気持ちをしっかり受け止めることから始まるものづくり。

磯野さんは、文山製陶とのプロダクト開発プロジェクトへ携わるにあたり、デザイナーとしてある想いがありました。それは「文山製陶が長年培ってきた特徴を活かし、文山製陶ならではの商品を開発する」ということです。新たなプロダクト開発をする時に、メーカーの気持ちや考えをしっかり聞く。これは、磯野さんがデザイナーとしていつも大切にしていることです。しかし、始まったプロジェクトは当初からお披露目する展示会が決まっていました。とてもタイトな開発スケジュールだったのです。
有田焼の歴史ある窯元である文山製陶。代々手掛けてきた陶磁器はかなりの種類があります。その数ある商品を一つ一つ紐解き、短時間で開発の方向性を見出していくのは至難の業。そこで磯野さんは「中島社長の好きなこと」をまず尋ねたそう。
改めて「自分が好きなことって何?」を考えてみると、意外と具体的な言葉にするのが難しいものなのです。しかし、これから文山製陶ならではというものをつくるには、デザイナーのアイデアだけが先走るのではなく、作り手の興味や関心が織り込まれたものにしていく必要があると考え、磯野さんは、文山製陶へ訪問する度に中島社長と対話を進めました。いろいろなものを見ながら何度か話しているうち徐々に中島社長の「興味あること」が見えてきたのです。対話の中で中島社長からは「宇宙」「素材」「自然」といったキーワードがでてきたそう。
商品開発の方向性は「中島社長の好きなこと」と「文山製陶らしさ」の融合点。

【ceramic mimic fabric】シリーズがうまれるきっかけは中島社長が発した「素材」というキーワードでした。文山製陶は陶磁器の「素材」である生地にこだわりをもった窯元です。実は創業者である先々代が元々生地職人だったそう。文山製陶では創業以来、生地の加工を活かした技術を取り入れ、陶磁器をつくり続けてきたのです。そして不思議なことに、中島社長が自身の内面へフォーカスすることで、文山製陶のルーツへと繋がっていきました。
「素材」を起点に、プロダクト開発の核として磯野さんが注目したのは、生地に布をたたきしめて模様を写す「てびねり」という技術です。
磯野さんは「てびねり」でつくられた陶磁器を手にして、意表をつく「軽さ」にとても驚いたそう。そのリアルな体感から、「てびねり」を核としたプロダクト開発に可能性を感じたのです。こうして「中島社長の好きなこと」と「文山製陶らしさ」を磯野さんが対話によって融合し、プロダクト開発の方向性が決まっていきました。
創りながら実際に使ってみる「リアルな体験」が【ceramic mimic fabric】シリーズの世界観に繋がる。

「てびねり」の技術が活かせる布を磯野さんが選び、中島社長がその布の特性を加味しながら試作を重ね仕上げていく。こうして【ceramic mimic fabric】シリーズは徐々に形づくられていきました。しかし「どういうユーザー、どんな使用シーンに向けたプロダクトなのか」といったコンセプトは、文山製陶と磯野さんを中心とした、デザイン開発チームのリアルな体験からうまれたそう。
それは、開発チームで【ceramic mimic fabric】シリーズの試作品を実際食事で使いながら、意見交換をした時。仕事の一環であるプロダクト開発工程ですが、なんとも楽しそうですね。そこで見出されたのは、飲料を飲んだ時に触れて感じる「しわ」の「口当たり」です。金属や硝子質の多い陶磁器だと、ダイレクトに伝わってくる温度感。しかし【ceramic mimic fabric】シリーズでは、柔らかく、ふんわりと伝わってくるのです。そこが他の陶磁器にない【ceramic mimic fabric】シリーズならではの特徴でした。
開発メンバーから出た意見では、特にビールや日本酒を飲む時が格別だったそう。開発チームのリアルな体験から「静かなひととき、繊細な触感でお酒を愉しむプロダクト」という世界観ができあがっていったのです。こうして【ceramic mimic fabric】シリーズでは、お皿以外に「グラス」「ロック」「片口」「ビアグラス」と酒器のラインナップが充実していきました。
品質にこだわって一つ一つ丁寧に創り続ける。図面に描けないプロダクト。

とても美しい【ceramic mimic fabric】シリーズの布目ですが、布を選ぶ工程は試行錯誤の連続でした。いくら布自体がきれいでも、厚みや水分を吸った後の抜け具合など、ちょっとした差で「てびねり」には向かないのです。どのような布が「てびねり」によって、きれいな布目を陶磁器に纏わせるか。磯野さんと中島社長は、何度もやり取りをしながら試作を重ね、見出していきました。磯野さんのデザイナー視点と、中島社長の技術視点を合わせて【ceramic mimic fabric】シリーズを創り上げていく工程。難しいのは「細部までは決して図面で描けない」ところです。布目の出方は商品によって一つ一つ違います。しかし、個体差が味として楽しめる範囲内で創り続けなければいけません。
【ceramic mimic fabric】シリーズは、磯野さんと中島社長が、共通の理想形をしっかりイメージできなければ、決して完成までたどり着けなかったプロダクトなのです。
有田焼の中で、文山製陶だからこそ実現できるプロダクトの追求。

【ceramic mimic fabric】がうまれた当時、有田焼は400周年という節目を迎えようとしていました。佐賀県では有田焼の魅力を世界へ発信していくために、産地をあげた一大プロジェクトが立ち上がっていたのです。それまでの有田焼産地内は、昔から続くつながりの中で生産から流通を担っていました。そういった中、産地の窯元や国内外で活躍しているデザイナー、そして流通関連企業などが関わる取り組みはとても革新的だったそうです。
しかし文山製陶は、あえてそのプロジェクトからは距離を置いて独自の道を歩みました。
中島社長は、デザイナーからの提案を形にしていくだけの取り組みに、多少の違和感があったそうです。中島社長は「有田焼の中で、文山製陶だからこその商品がつくりたい」という強い想いをもっていました。
実は、昭和28年創業の文山製陶は、400年の歴史をもつ有田焼産地の中で比較的新しい窯元です。創業当時から、それまで有田焼になかった革新的な技法を取り入れて「白地にきれいな絵」という有田焼の王道に新風を起こしていたのです。
現在文山製陶では、3代目にあたる中島社長が商品の企画からデザインまでを一人で行っているそうです。どうしても男性目線での製品開発になっていた中、新たな気づきが必要でした。そこに今まで無かった視点をもたらしたのが、デザイナーの磯野さんだったのです。中島社長の「会社の歴史を掘り下げて、文山製陶の成り立ちを象徴する商品をつくる」という想いに磯野さんが共鳴して、【ceramic mimic fabric】の開発プロジェクトがスタートしました。

「本当にしたいことは何か?」たどり着いたのは、文山製陶の独自技術「てびねり」。

有田焼産地は歴史を経ていく過程で生産の効率化が進み、製造工程の細かい分業体制が確立されています。しかし、文山製陶は創業から独自技術にこだわりをもっているため、製造工程を一気通貫して自社内で行っているのです。そのため、世の中にある商品であれば基本的にできないものはないという状態。文山製陶だからこそのプロダクトである【ceramic mimic fabric】は「あれもこれもできる」から、引き算をしていくような工程でうまれたそうです。
「自分達が本当にしたいことは何なのか」という、とても難しい問いを掘り下げていきました。
中島社長を中心にチームで時間をかけて議論を重ね、見出された核心。それは、文山製陶の独自技術である「てびねり」をベースにしていくことだったのです。
この「てびねり」とは、布を使って生地を「たたきしめる」ことで、陶磁器の表面に布のような「しわ感」をだす技術です。
この技術は、文山製陶でしかできないという自信が中島社長にありました。磯野さんと話している時に、「てびねり」で何か面白い商品ができそうな予感もしていたそう。
女性デザイナーの視点を取り入れることからうまれた、可憐な存在感。
中島社長は製品開発に女性視点を取り入れたいということから、布の選定は磯野さんに任せていました。だいたい40種類から50種類を技術的に実現できるか試していったそう。
完成した商品は、どの布を使うかでまったく違う印象になります。布目の存在感が強すぎると違和感につながってしまい、主張しすぎないバランスがとても大事なのです。布によって吸水性が異なるので、適度に水を吸うかも大事なポイント。どの布を使うか決まるまでには、かなりの時間を要したそう。
しかも「てびねり」はとても力のいる技術です。手が腫れるぐらい素手で力いっぱい叩かないと、生地に布目が入らないのです。

「改めて、先代も同じ工程を経て商品をつくりあげていったのだと思いました」と中島社長が、しみじみとおっしゃっていたことがとても印象的でした。
【ceramic mimic fabric】の布目は一つ一つ違った模様となり、同じものはできあがりません。表情はすべて異なり、世界でひとつだけのプロダクトに仕上がります。
長年の経験で培われた、繊細で緻密な製造工程を繰り返す胆力。

【ceramic mimic fabric】とは「布を真似した磁器」という意味。その言葉通り、特徴はなんといってもその「薄さ」です。しかし当然薄くつくると壊れやすく、商品にならないリスクもあります。厚くつくっても布目は付くのですが、可憐な躍動感を感じる「ひねり」がでないのです。薄くて立体的なプロダクトが布目をまとうことで、この独特な存在感をうみだしています。できあがった商品は一つ一つ細部まで品質管理を徹底します。【ceramic mimic fabric】の製造工程はとても繊細な作業です。ちょっとした加減で、半分が商品にできないこともあるそう。温度や湿度の微妙な変化が素材に大きな影響を及ぼします。天気が良いと乾きやすいので、布目に沿ってヒビが入ってしまうことがあるのです。逆に、生地に湿気が多く柔らか過ぎると変形してつぶれてしまうことも。文山製陶では、機械で温度や湿度を管理しているわけではありません。「てびねり」を行う前に、生地の状態へ合わせて濡れた布を一晩被せたり、逆に数時間乾かしたりと、長年培った職人としての経験で微調整をしているのです。
細部への徹底したこだわりが、プロダクトへ「触れてみたくなる感覚」を宿す。

布目の印象を引き立てるサイズ感は、【ceramic mimic fabric】の大事なポイントです。
あえて要素を極限までそぎ落としたシンプルな形状だからこそ、サイズが少し違うだけで、大きく印象が変わります。中島社長は、プロダクトの細部についてはなるべく磯野さんの感覚を優先したそう。しかし陶磁器の製造工程では、焼成前と後で大きさが10%~20%も縮む特性があります。そのため、納得できるサイズに至るまでに何度も試作を重ねました。そして発売した後も調整を繰り返して、現在の状態にたどり着いたのです。
美術品のような存在感と、確かな実用性の両立。

薄くつくることで陶磁器に布目の「しわ感」をつくりだしている【ceramic mimic fabric】ですが、使ってみると丈夫な使用感なのです。置いているだけでも視覚を楽しませてくれる【ceramic mimic fabric】。実際に使ってみると、物理的な機能性にプラスして「自分を癒す時間」を演出してくれます。
タンブラーやビアマグ、ロックグラス、片口&グラスは、注いだ飲み物にそのまま触れている不思議な感覚になります。表面には加工を施してあり、心地よい肌触りになっています。飲んだ時、まるで布に口をあてているような心地を味わってみてください。布目は場所によって違うので、今日はどこを見ながら飲もうかと、使う毎に新しい発見があるのです。フラワーベースは、【ceramic mimic fabric】のナチュラルな質感と植物がとてもよく合います。特に緑が多い植物と一緒に飾ると、空間に心地よい落ち着きを与えてくれます。
小皿や角皿はその軽やかな雰囲気から、サラダを盛りつけるとよりフレッシュに見えるのです。シンプルであるが故に、彩がある料理との相性が抜群です。【赤字部分はアイテムごとに多少変える】
文山製陶の原動力。それはあらゆるジャンルを横断した知的探求心。

生産効率の観点から分業が進んでいる有田焼の産地。しかし文山製陶では創業以来さまざまな技法をうみだしてきた背景から、工程をすべて内製化しています。分業にするとつながりが見えなくなってしまい、アイデア創出のきっかけを失ってしまうそうです。
この体制には「こだわりをもって、他ができないことをやっていこう」という中島社長の想いがあるのです。その上でただ奇抜にならない「しっかりと使える」という、ものづくりの本質を追求しています。中島社長は新商品の開発へのヒントを得るため、毎月さまざまなジャンルの雑誌購入代に5万円は使うという勉強家。
世の中でいったい何が起きているのかを探求するところに、新たなものづくりのヒントがあるという言葉がとても印象的でした。
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販売元
文山製陶
- 作品情報(仕様)
-
- サイズ:Φ43mm × h95mm
- 素材:セラミック