麟 Lin ワインクーラー
妖艶な質感と色彩を放つ陶磁器
売価¥19,800(税込)
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北海道 | ¥ 1,600 |
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東北地方 | ¥ 1,600 |
関東地方 | ¥ 1,300 |
新潟 | ¥ 1,300 |
富山 | ¥ 1,200 |
石川 | ¥ 1,200 |
福井 | ¥ 1,200 |
山梨 | ¥ 1,300 |
長野 | ¥ 1,300 |
岐阜 | ¥ 1,200 |
静岡 | ¥ 1,200 |
愛知 | ¥ 1,200 |
三重 | ¥ 1,200 |
滋賀 | ¥ 1,000 |
京都 | ¥ 1,000 |
大阪 | ¥ 1,000 |
兵庫 | ¥ 1,000 |
奈良 | ¥ 1,000 |
和歌山 | ¥ 1,000 |
中国地方 | ¥ 1,000 |
四国地方 | ¥ 1,000 |
九州地方 | ¥ 800 |
沖縄 | ¥ 1,600 |
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- 作品特徴
- ・陶磁器なのに不思議なメタリック感
- ・見る角度で変わる美しい発色
作品紹介

陶磁器本来の良さを持ちながらも、独特な存在感を感じさせるテクスチャー。見る角度で色を変える幻想的なカラーリングは、いくつもの試行錯誤の上にできあがった、ひとつの到着点です。モダンで妖艶な質感と色彩の【麟 Linシリーズ】。見る角度によって色味が変わり、パールの光が美しい色を発し、非日常の空間と癒しをもたらします。目線で変わる光と影のコントラストを、手に取って楽しんでいただきたいプロダクトです。
有田焼の伝統技術を長年守り、磨き続けてきた金照堂。【麟 Linシリーズ】は金照堂が手がける新しい有田焼のブランドです。「伝統技術を活かしながら、海外でも勝負できる陶磁器をつくる」という想いで創りだされたのです。プロダクト開発ストーリーを金照堂の金子社長におうかがいしてきました。
ピンチの時でも、広い視野。はじめから海外にあるチャンスをみていた。

有田焼が400周年という節目を迎えようとしていたそのとき、金照堂は経営難に苦しんでいたそうです。「このままいくと倒産は間違いないとう状況でした」と当時を振り返る金子社長。しかも有田焼産地では次々と新たなプロジェクトが立ち上がる中、金照堂には売りにできる新商品が全くありませんでした。金子社長は近々の資金繰りに追われながらも、この状況をどうやって打開していくか模索していたのです。
一筋の光となったのは「海外で南部鉄器が人気を博している」というニュースでした。南部鉄器の産地には、有田焼の窯元さんもよく研修に行っていたそうで、馴染みのあるものでした。「有田焼の技術で表現すれば、もっといいものができるのではないか」と金子社長は考えました。南部鉄器をヒントにして、海外でも販売できる有田焼をつくるという方向性が見えてきたのです。しかし全くの手探り状態からスタートした製品開発は、活用できる材料を探すところから始まりました。どこでも使っている材料で新しいものはできません。金子社長は、友達や取引のある企業担当者へ聞いてまわったそうです。
ひたすら製品開発のきっかけになる材料を探す中、以前別の製品開発でプリント用素材として使ったことのある塗料に注目したのです。
「通常はプリント用として使う塗料を、手書き用の絵具として使ったらどうなるだろうか」
という発想が金子社長に芽生えました。さっそく試作してみると、今まで誰も見たこともない発色をしたそうです。どこでも実践したことのない方法だったので、全くの未知数だったそう。しかし偶然の化学反応が【麟 Linシリーズ】の開発起点となったのです。
誰もが目を引く妖艶な質感や、光の当たり方で煌びやかに色を変える姿が、こうして世に現れたのです。金子社長はそこから色のテストを繰り返し、手始めに6色の試作品を有田陶器市に出品したそうです。試作品ながらそこでの反応が非常によく、テレビ取材まで受けたのです。来場者の中で、特に海外から来ているお客さんからの反響があったそう。手ごたえを掴んだ金子社長は、正式に製品開発を進めていきました。
自信をもって出した展示会でまさかの不発。しかしそこから【麟 Linシリーズ】の飛躍がはじまる。

そして、満を持して挑んだテーブルトップショーという展示会。由緒ある陶磁器専門の展示会で、業界関係者が多数来場するのです。
しかし、あろうことか【麟 Lin】シリーズ】は陶磁器業界に精通している来場者から見向きもされなかったのです。
強い自信をもっていた金子社長はそこで打ちひしがれたそう。肩を落とす金子社長に「麟 Linシリーズは絶対メゾンドオブジェに出した方がいいですよ」と声をかけたデザイナーがいました。メゾンドオブジェとは、毎年パリで開催される国際展示会です。つまり、【麟 Linシリーズ】は日本国内より海外で評価をうけるだろうという見立てだったのです。
そのデザイナーはその後【麟 Linシリーズ】を担当することになる岡庭さんでした。
岡庭さんは、長く海外に在住していた方で、金子社長はその一言がとても励みになったそうです。そこからひたむきにブラッシュアップを続け、【麟 Linシリーズ】が評価を受けたのは、その次に出展したインターナショナルギフトショーという展示会でした。この展示会は業界を横断して多数の来場者が訪れます。【麟 Linシリーズ】は陶磁器業界以外の異業種から注目され始めたのです。ただ、やっと注文が入り始めたものの、さらなる壁が待ち構えていました。
目先のことにとらわれない。品質にこだわるものづくりを貫く金照堂。

【麟 Lin】シリーズ】で使われている塗料は本来手書き用の絵具ではありません。癖が強く、手書きで扱うのはとても難しいのです。当時職人さんも扱いに慣れていないこともあり、注文を受けた商品を出荷できない状況になっていました。しかもちょうどこの時期に、日本国内で有田焼400周年プロジェクトがスタートしていたのです。金照堂にとっては、時勢にのって経営難から脱却を果たす、またとないチャンス。しかし、注文が増える中でも出荷ができない状態。このジレンマの中、金子社長は完璧な状態になるまで出荷せず、品質重視を徹底しました。【麟 Linシリーズ】は色を付ける工程で、プロダクトへ薄く均一に塗らないときれいに発色しません。経験が長いベテラン職人さんでも慣れるまでに時間が必要なのです。プロダクトの形状は、金子社長が色との相性をみて検討を重ねていたそう。金子社長自身の感性で、【麟 Linシリーズ】をブラッシュアップしていきました。職人さんとのやり取りを何度も重ねながら【麟 Linシリーズ】は現在の洗練されたスタイルを確立していったのです。色を付けられる職人さんも当初1人から2人になり、やっと完璧な品質状態で出荷できる体制が整いました。
【麟 Lin】シリーズ】が起点で偶然つながった過去と未来。
【麟 Linシリーズ】のネーミングは、もちろんそのシャープでスタイリッシュな金属的質感からきています。しかし、それだけありません。金子社長がネーミングを検討していた時、偶然手に取った「有田焼100年史」という冊子に付箋がしてありました。ご自宅に昔からある冊子で、付箋をしたのは金子社長のお父さんだったそうです。その付箋の箇所をめくってみると、そこには「金子麟蔵」という人物の紹介が。1900年に頃、有田焼の赤絵師として活躍した人物で、数々賞を受賞していました。
調べてみると、この人物はなんと金子社長の曾祖父にあたる人だったそう。偶然にも、【麟 Linシリーズ】が過去と現在を結びつけることになったのです。
感覚を頼りに創りながらブラッシュアップ。他では真似できない技術が確立し ていく。

【麟 Linシリーズ】は光を浴びる角度で表情が変化するように、製品開発のプロセスも感覚をベースに、変化をさせながら仕上げていったそうです。とにかく、つくっては取捨選択の繰り返し。【麟 Linシリーズ】の色付けは、薄く均一に塗るということがとても大事になります。表面がツルツルの状態であれば、塗り直しが必要な不良品が出にくいのです。しかし【麟 Linシリーズ】のプロダクトの表面はあえて細かい凹凸をつけてあります。この凹凸は【麟 Linシリーズ】を製造している窯元さんの独自技術でつけられているのです。薄く均一に塗った絵具面から、黒い下地が顔を覗かせることで、【麟 Linシリーズ】特有の妖艶な表情が浮かび上がります。ツルツルなプロダクトと違い、凹凸があるので一気には塗れません。必ず塗れてない部分をチェックして、丁寧に仕上げていく工程が必要になります。そのため、【麟 Linシリーズ】は量産することが不可能なのです。このように繊細な工程を経ているため、絵具の濃度変化などのちょっとしたことで、品質が大きく変わってしまうのです。金子社長と職人さんは、工程について対話しながら丁寧に原因を探していきます。常に品質を保った製品製造を行っているのです。
有田焼のベースがしっかりあるからこそ、飛躍していくものづくり。

有田焼産地では、元々の伝統的な形を少しずつ変化させていくことで、商売が成り立っていたそうです。「時代の変化と共に気が付けばいつの間にか売れなくなっていた」と金子社長はおっしゃっていました。そこから打つ手が無くなり、徐々に守りに入っていったそうです。しかし、【麟 Linシリーズ】をきっかけとして金照堂は飛躍を遂げたのです。
「振り切ってしまうと、何してもいいかなという感じになってくる」と冗談交じりに金子社長がおっしゃっていたことが印象的でした。しかし、有田焼の技術がベースにあるからこそ、多様な方面へ変化していくことが可能なのです。金照堂はこれから、【麟 Linシリーズ】で確立した塗りの技術を軸にして、インテリアや建築材料方面へも商品アイデアを広げていきます。今や【麟 Linシリーズ】は海外でも人気を博しており、海外専用ブランドもあるのです。金子社長は最後に「他の産地ではできない、有田焼だからこのできる商品をつくっていきたい」とおっしゃっていました。
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免責事項
手作業のため、表面の凹凸や色合い、筆の刷毛あとなど、一つ一つ異なります。 予めご了承くださいませ。
【使用注意】
直火にかけたりオーブンでのご使用はおやめください。
高台は研磨していますが、テーブルやお盆の上で引きずると傷がつく恐れがあります。
ご使用後はお早めに台所用洗剤で柔らかいスポンジや布で洗ってください。
クレンザーやナイロンたわしは器の表面を傷つける原因となりますので使用しないでください。
食器洗い乾燥機使用不可です。
販売元
金照堂
- 作品情報(仕様)
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- 屠蘇器サイズ:170mm ×170mm × 154mm