作品紹介
メガネの山形にピッタリ沿った薄くてミニマルなスタイル。ジャケット内ポケットや鞄から、片手でメガネだけを取り出せる設計は、使用シーンの所作までもミニマルに。【ストーリオ メガネケース】は、つかう人の気持ちに寄り添い、細分まで徹底的にこだわり抜かれているのです。
里山の木製品を使うユーザーを増やしたい。【ストーリオ メガネケース】は自然との共存をテーマにものづくりをする、ストーリオ株式会社のプロダクトです。プロダクト開発ストーリーをストーリオ株式会社の木村社長におうかがいしてきました。
現代の生活に溶け込み、温もりを感じられる木製品とは?

誰しもの目を引く【ストーリオ メガネケース】の特徴的な造形。このような木製プロダクトの繊細な曲線を見たことがある人はいないのではないでしょうか。それもそのはず、【ストーリオ メガネケース】には、ストーリオ株式会社が独自に開発した、木製品の加工技術が活かされているのです。
昔から曲線美を楽しめるモダンな木製家具がある一方、サイズの小さい小物は、現代でも工芸品のイメージ強いですよね。それは、木を小さく曲げて形を保持することが技術的に困難だから。木の温もりって、とてもよいもの。ただ、現代の生活環境でも違和感なく使えるプロダクトって少ないのです。
しかし、もしも革製品のように曲線を取り入れた形状を、木で表現できるようになったなら。木の質感を生活の中にもっと取り入れたいと思う人は多いはず。こうして、木の新たな可能性を開花させるべく、エンジニア出身の木村社長は、技術開発に取り掛かったのです。
それぞれの木がもつ個性を尊重したものづくり

木工を知る人から無謀とも言われた開発は、やはり困難を極めました。木は生き物であるがゆえに、それぞれ個性があります。繊細な曲げ加工を施してみると、材質の微妙な差から同じようにならないのです。木村社長が丹念調べていくと、どうやら生息地域や伐採時期によって傾向があることが分かってきました。しかし海外産の木材では、どんなに調べても詳細な素性まで分からなかったそう。
そこで木村社長は、自ら山に入って木を探すところからスタート。山林に精通している山師の協力の元、最適な木を探索しました。こうして、地元の里山に目を向けたことで、自分達で直接品質を確かめられる範囲に、素性がわかる最適な木を確保できたのです。
【ストーリオ メガネケース】の実現に繋がる木々と出会った里山には、ストーリオ株式会社の今に通じるきっかけも。元々里山の木は、薪や炭といった燃料に欠かせない存在です。しかし、昨今のエネルギー転換で使用量が減少。その結果、手入れが行き届かず荒れていく一方だったのです。そのような中で、里山の木を活用したプロダクト開発は、自身の山を維持しなければならない人々にとってたいへん喜ばしいことでした。
スタイルも所作もミニマルに。愛着をもてるメガネケースの追求

とにかくコンパクトで使いやすいメガネケースをつくりたかった。【ストーリオ メガネケース】は木村社長の実体験からうまれたプロダクトです。
電車や車での移動中や、荷物を片手にもって歩いている日常のシーン。急にメガネが必要となり、サッと取り出したいけれど、あたふたしてしまった経験って誰でもありますよね。そんなとき、ジャケットの内ポケットや鞄から片手で素早くメガネだけを取り出せたなら。
【ストーリオ メガネケース】なら、そんなミニマルな所作で軽やかにメガネが使えるのです。
メガネにはこだわりをもっている人も多いかと思いますが、ケースとなると後回しにされがち。ただ、そんな普段主役ではないプロダクトこそ、愛着をもてるものにしたい。すべてのものに、もっている喜びや楽しさを感じていたい。これこそ、毎日を心地よく過ごすための秘訣です。ストーリオの緻密で丁寧なものづくりは、生活を創るための視点にもつながっているのですね。
コンパクトさだけを追求するなら、革や布でつくられたメガネケースだってあります。しかし、素材が柔らかければ中の大事なメガネが曲がってしまうことも。丈夫さとミニマルさを両立したメガネケースは、木材を繊細に加工できるストーリオだからこそ創りだせたのです。

電子機器のような精密さ。使うときのギミックまで楽しめる
留め具を外すとフタが適度に開くばね性が【ストーリオ メガネケース】のポイント。もちろん、ここにストーリオの技術が活かされています。さらに、フタ部分と側面の接地面をよく見てください。接している面積が少ないので接着剤だけでは強度が足りません。そこで、両方の部材がかみ合って強度が増すよう、溝や飛び出しといわれる加工を施しているのです。寸分の狂いもなく一体化している様は、まるで電子機器のよう。また、ふつうは見えないように隠してしまうところを、あえてプロダクトのスタイルにすることで、木の味が活かされています。

木目が美しく映えるカラーリングも特徴的。素材の無骨さをほのかに残しながらも、プロダクトへの昇華を印象づけるしなやかな丸みとあいまって、一層洗練されたモダンなスタイルとなっているのです。
神社の鳥居を連想される鮮やかな朱色。木との意外な組み合わせにドキッとさせられる大胆な青。そして、どんなときでも迷いなく選べる落ち着いた黒。どれも愛着をもてることでしょう。

本革を使用している留め具部分。何度も使うからこそ、芯材には折り目がつきにくい羊皮つかっているのです。そして、ケースに入れた大切なメガネに傷が付かないよう、留め具の裏面には皮を張っていますので、ご安心ください。

さらに、ペンケースとしての用途も考え、15㎝の定規が丁度納まるサイズになっています。この長さは、メガネを型取った膨らみとのバランスが、一番美しくみえる形状を模索する中でたどり着いたのだそう。

ここまで徹底的に使用シーンを研究し尽くしてプロダクトに反映できるのは、ストーリオだからこそ。
つくったものをきっかけに、使う人の日常に物語がうまれてゆく

自分達がつくったものをきっかけに、使う人の日常に物語がうまれる。木村社長は、そのことを大事にしたいと言います。だからこそ、ものをつくるときから使う人の生活に想いを馳せるのです。
このような考えを大事にするのは、エンジニア出身である木村社長だからこそ。「ストーリオ」という社名は、ものづくりにおいて使う人の視点を欠き、独りよがりにならないための歯止めなのだそう。
ストーリオのものづくりは、メンバーの実生活に根差した共創です。木村社長と浅田さんと久保田さんは、自身での使用体験からの率直な意見を戦わせます。3人がそれぞれの視点で真摯に向き合うものづくり。一切妥協しない姿勢が、いっそうプロダクトを磨き上げていくのです。
ストーリオの創業から現在には、木村社長の本当に好きことが融合しているそう。元々は、仕事と私情を分けていたからこそ、自身の人生そのものになった、ストーリオの存在意義を問い続けてきたのです。
そして、たどり着いたのは、ものづくりと自然の共存方法を増やすこと。しかし、それはただものづくりに木材を使えばよいといった話ではありません。日本の里山の木々は手間暇がかかっているため、海外産に比べて高価なのです。そのため製品には、価格に見合った付加価値が必要。
その付加価値に転換される要素こそ、独自の加工技術と精密なモノづくりで実現するデザインなのです。そして全身全霊で好きなことに取り取り組んでいるから発見できる里山のよさなのかもしれません。
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免責事項
・この製品には天然の木材を使用しております。高温多湿な環境でのご使用は変形の原因になりますのでお控えください。
・天然の木材ですので、製品により木目、色、木肌などに違いがございます。
・木製品ですので、落下などの強い衝撃によりヒビ割れ、欠けが生じる可能性がございます。取扱いにご注意ください。
販売元
ストーリオ株式会社
- 作品情報(仕様)
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- 品名:メガネケース
- 重量:約75g
- サイズ:W53×H163×D32mm
- 材質:カエデ無垢材(新潟県産材)/ 本革