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美味しそうなパンを透けて広がる香ばしくて芳醇な灯り。その情景を眺めていると、まるで夢の世界にいるような感覚になってきませんか。見た人を魅了する【PAMPSHADE(パンプシェード)】は、パンへの愛情がたっぷり注がれた照明なのです。
もっと多くの人にパンの魅力を伝えたい。【PAMPSHADE(パンプシェード)】は、「パン」をテーマに創作活動を行うモリタ製パン所が手掛けるプロダクトです。
プロダクト創作ストーリーをアーティストの森田さんにおうかがいしてきました。

パンの奥深い魅力に出会う。どうにか作品で表現してみたい
大学で美術を学んでいた森田さん。パンは昔から大好きだったそうで、学生時代はパン屋でアルバイトしていました。多くの人はパンを食べ物だと思っていますよね。それは、もちろん間違っていません。しかし、パンはもっとたくさんの魅力を秘めているのです。

森田さんはアルバイトを通じて、まるで生き物のように振る舞うパンに出会います。パンは、同じ種類を決まった工程でつくっても、気温や湿度が少し異なるだけで様々に変化するのです。それは、まるで気分によって表情を変えるよう。とても有機的で不思議な存在です。
奥深いパンの世界へ踏み入れた森田さん。大学で制作する作品のモチーフにパンが登場することが多くなっていったそう。自身でもパンを焼き始めるなど、その魅力をいかに伝えるか探求する日々。しかし、当時制作していた木版画では、どうしてもパン本来の世界観が表現できず、壁にあたっていたのです。2次元世界に描くだけでは、私のパンに対する情熱が伝わらない。森田さんは、暗中模索の日々を過ごしていました。
パンへのあふれんばかりの愛情。当然、アルバイト先で廃棄になるパンたちを見捨てることはできません。さっきまでおいしく食べていたパンが、時間経過で捨てられてしまう。森田さんは、そのような情景に心がついていかなかったそう。持ち帰って少しずつ食べることはもちろん。大学で配るなど、なんとかパンたちを生かす道を探しました。
そのうち、どうしても食べきれなかったパンを部屋に飾るようになった森田さん。それは、花を生けるように、パンの美しい姿を求めているようです。パンにも一つずつ個性があり、それぞれ違った顔をしているそう。森田さんにとって、パンは食べ物でありながら、存在自体が大事なのです。

化学実験のような試行錯誤。ある時、突然転機が
パンの世界を歩みながら、徐々に変化していく森田さんの作品。それまでの2次元表現から、パンそのものが森田さんの制作と融合していきます。いったい、自身が感じるパンの魅力の根源って何なのだろう。そこからは、パンを薄くして顕微鏡で観察してみるなど、まさに化学実験さながらの方法で探求。パンに生えるカビって、種類によって違っているのだとか。
明確に見えているわけではない、不確かなゴールへ向かって研究に没頭する日々。そんなある日、大学の講堂で廃棄のパンを昼食にしていた森田さん。フランスパンの柔らかい中身から食べていたそう。外側の固い部分が薄く残っていく様子を、なんとなく眺めていたのです。
その時、窓から射し込んだ西日に照らされたパン。森田さんは、光がパンを透けて広がる情景を偶然目の当たりにしたのです。それは、追い求めていた魅力が具現化された瞬間でした。
森田さんにとってのパンとは、留まった造形ではないのです。職人の愛情を込めて形づくられた小麦粉の塊がイーストの作用で膨らみ、窯の熱を浴びて焼きあがっていく様。出来上がったパンに宿った個性。それは、生命の変化そのもの。パンから溢れる光こそが、森田さんの表現したかったイメージだったのです。
光を通して初めて見えた。パンに秘められていたこと

そこからパンプシェードの原型となる作品制作がスタートしました。パンの中身をくり抜いて、内側から照らしてみると、そこは発見の宝庫。気泡や焦げ、シワや織り込みなど、パンそれぞれが辿ってきた道筋が残っていたのです。森田さんにとって、ますますパンへの想いが募る眺めでした。
大学時代、パンプシェードの原型はあくまでも作品。照明としての日常使いは想定していませんでした。しかし、自身が思い描くパンの魅力は、形ある作品へと昇華したのです。
それから、インテリアデザイナーとして働き始めた森田さん。大学卒業から2、3年経ったある時、創作に再着手します。森田さんを動かしたのは、自身の手元に作品を置いていたいという想い。大学時代の作品は、その後腐食が進み残っていませんでした。
もう一度作品を手元に。どうすればずっと使い続けられるのか
まずは、自分が長く使っていけるものにしたい。そのために、腐食を防ぐコーティングの研究に着手したそう。ホームセンターで購入した薬剤を調合し、試行錯誤。失敗を繰り返し、時間をかけて少しずつ仕上げていったのです。

そしてなんと、光源も自作から始めたそう。最初は豆電球と乾電池を組み合わせた、シンプルな電気回路からスタート。しかし、照明として実用的ではありませんでした。
そこで森田さんは、学生時代に学んだ知識だけを頼りに改良を開始。偶然、当時勤めていた会社の近くに電子部品専門店があったそうで、制作しがら知識を蓄積。そして電源や光源にスイッチと、パンプシェードは照明らしさ備えていったのです。
熱のこもった創作活動を続けていく中、誰かに見せたいという想いが芽生え始めた森田さん。秘蔵のもとで、愛情を一心に受けて育ってきたパンプシェードは、初めて一目に触れることになったのでした。
人目に触れて意外な反応が。作品の新たな可能性に気づく
作品としての完成度を高めている段階だったパンプシェード。出品した展覧会では、目にした人からのアドバイスを期待していました。しかし、そこで得たのは意外な反応。作品を、ぜひ購入したいという人が現れたのです。ただ、今は販売できるクオリティに達していないと思っていた森田さん。このきっかけから、自分以外の誰かが使うことを意識し始めたそう。
使いやすさや、耐久性、細部に至るクオリティ。そこから何年もかけて磨きあげていきました。自身がしっかり納得できるまでに必要だった時間は、実に6年。そして、パンプシェードの創作活動は、いつしか森田さんの人生の中心になっていました。自分が夢中になればなるほど、よいものになっていく。もっと、もっと高めていきたい。こうして、森田さんは会社を辞め、パンプシェードの創作一本でいこうと決意したのです。

パンプシェードはアート作品でありながら、日常で使えるプロダクトでもあります。一点ものを創作する学生時代から、世の中に広く流通するインテリアを手掛けてきた森田さん。2つのものづくりには、それぞれ違った喜びがあるのです。日常で使いなが、まるでアート作品を眺めているような高揚を感じられるパンプシェード。森田さんだからこそ、一見全く異なる世界を橋渡しできたのでしょう。
ここまできたらやるしかない。パンへの愛情で走り続ける
しかし、量産には大きなハードルがありました。これまですべてがハンドメイドだったパンプシェード。ただ、電子基板だけは外部の専門企業に依頼せざるを得なかったのです。灯りのクオリティや、使いやすさを追求していく中で、避けては通れない道。
もちろん、パンへの深い愛情でここまで走ってきた森田さんに迷いはありません。協力会社を見つけ、パンプシェード専用である電子部品のモジュールを企画。数千個の生産に踏み切りました。
実はこのことで、灯りのオンオフにおけるこだわりのギミックを実現。ひっくり返して世界観を損なうことなく、点灯と消灯ができるのです。パンプシェードは、細部への徹底したこだわりがあるからこそ、日常で使えるアート作品なのですね。

また、販売開始当時はすべて自分で焼いていたパン。今では一部、パン屋の廃棄を有効活用しているそう。毎日愛情をもってパンをつくっている職人たちと森田さんは、同じ想いをベースにしているのです。
香ばしくて芳醇な灯りが日常にもたらたすもの
ふっくらして美味しそうなパン。灯りがともっていないパンプシェードをみて、誰しもが
そう思うでしょう。森田さんにとっては、何も加工されていないパンそのものが一番素晴らしい。パンプシェードの創作とは、まさに最高潮の瞬間で時をとめること。今でもコーティングの方法から細部に至るまで、生産工程は進化を続けています。

パンが空腹を満たし、人にやすらぎをもたらように、パンプシェードの灯りは心を満たして人に癒しを与えてくれるのです。寝る前のちょっとした時間に、枕元を照らしてみてください。きっと安らかな眠りにあなたを誘ってくれるでしょう。
その日いかに忙しくて、イライラしていたとしても、パンプシェードの灯りがやさしくあなたを包み込んでくれるのです。
大地に根付く小麦から、香ばしくて美味しそうなパンとなり、そしてあたりを照らすことになったパンプシェード。パンに想いを寄せるたくさんの人から愛情注がれてきました。これからあなたの日常にはどんな物語をもたらすのでしょうか。

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防腐・防カビ加工済み。 万が一カビが発生するなどということが起こった場合は、ご購入1年以内であれば同等のものと交換させていただきます。(現在までにそのような報告はございませんが、永久に商品を保証するものではありません。)
免責事項
こちらのパンプシェードは、パン屋さんからロスパン(廃棄パン)を回収して作られています。そのため、パン屋さんによって、少しずつカタチが異なります。
※防腐・防カビ加工済み。
【ご注意】本品は、本物のパンを使用しておりますので、ひとつひとつ形や大きさ、焼き色が微妙に異なります。
また、作成行程で中を空洞にしておりますため、所々ひび割れが生じていたり、稀にごく小さな穴があいている場合がありますが、不良品ではございません。
また、そこからカビが発生したり腐敗が進む、といった心配はありませんのでご安心ください。
【明るさ】暗いお部屋で、手元をふわっと明るく照らす程度。
※割れ物です!!!お取り扱いの際は十分にお気をつけください。(強度はガラス程度とお考えください。)
販売元
canvas
- 作品情報(仕様)
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- 品名:LED照明
- サイズ:クロワッサン:直径5〜8cm、長さ12~13cm前後(個体差有り)
角食トースト:10×10cm前後(個体差有り)
山食トースト:10×12cm前後(個体差有り) - 材質:強力粉、薄力粉、イースト、LED、電池、他
- 点灯時間:十分な明るさで点灯する継続時間は、単三乾電池(Panasonicの代表的な電池であるEVOLTA)で約7時間、単三充電池(PanasonicのEneloop)で約8時間となっております。連続点灯でご使用の場合は、充電池(容量1900mAh以上)をお使いください。
マンガン電池のご使用もできますが、EVOLTAと比較すると約1/4程度の点灯時間となります。 - 電源:単三電池×1本(付属なし)