




















作品紹介
四季豊な日本の原風景に溶け込んだ「盆提灯」。暑さが少し和らいだ夏の夕暮れ。揺らめく灯りと鈴虫の音色が昼間の喧騒を落ち着かせ、私たちを静かな夜へといざなってくれるのです。
「提灯」から進化したかわいらしいフォルムと遊び心溢れる絵柄。その佇まいは、空間にゆとりをもたらします。【cocolan】は古き良き日本と現代の生活を、一つの灯りで照らしているのです。
プロダクト開発ストーリーを有限会社シラキ工芸の入江社長におうかがいしてきました。
変化に取り残された「盆提灯」。はたして、これからも必要なのか

「盆提灯」といえば、和室で仏壇と一緒に置かれているイメージが一般的ですよね。しかし、ライフスタイルの変化で、和室を設置しない家庭が年々増えているのです。そんな中、最近は多種多様な仏壇を目にするようになりました。リビングなどの洋室に置いても馴染むよう、時代にあわせて進化しているのです。
そこについて行けなかった「盆提灯」。20代で会社を継いだ入江社長は、世の中の変化と共に、「盆提灯」の変革期が迫りつつあることを感じていたそう。しかし、現代の日常生活で「提灯」を使う機会はほとんどありません。培った技術を継承しながらも、どうにかして、自身が置かれている枠から抜け出すような発想が必要でした。ここから、入江社長の挑戦が始まったのです。

付け焼き刃の変化では意味がない。根本を見つめることからスタート
突然ですが、みなさんは伝統工芸と聞いて、どのようなイメージをもっていますか。寡黙で老熟した達人が、趣のある工房に座して、一点集中している感じでしょう。
シラキ工芸は、「趣のある工房」までイメージ通り。しかし、職人の雰囲気がまったく違うのです。20代~30代の職人が集う様子は、まるでベンチャー企業のような活気があります。


そう、「提灯」の枠を超えた【cocolan】の開発は、入江社長の人材発掘から始まりました。今までにないものをつくるには、若い人の感性が必須。時代の変化と共に、職人も変化していかなければならない。入江社長の視点は、常に根本を見つめているのです。
ゼロからの開発は、なんと若手職人がCDA(設計ツール)を学ぶため、仕事終わりに専門学校へ通うところからスタート。新しいことを学びたいという意欲が、開発プロジェクトの原動力だったそう。
さまざまな要素が融合。「提灯」らしさを残しつつ、まったく新しい「照明」へ

【cocolan】シリーズに共通している、絶妙な大きさと丸みから醸し出されるかわいらしいフォルム。従来の提灯では見かけませんよね。【cocolan】シリーズでは、大きさや骨組みに使用する材質が特殊なため、寸法に高い精密さが求められます。ここに、伝統工芸では通常使わないCDA(設計ツール)の設計プロセスが活かされているのです。
そして骨組製造では、提灯つくりに関わったことのない企業との協業が必要でした。なぜそこに溝が必要か。同業であれば常識でも、異業種間で理解しあうのは大変だったそう。骨組みの完成までには、2年もの歳月が流れていました。

さらに、提灯は折りたためることを念頭に置いて制作されるため、必ず大きさの異なる正円を重ねた構造になっています。つまり、表現できる形に限りがあるのです。

入江社長は、そのような制約条件から、今までにない新しい形を発想していきます。そのユニークな形を起点に、若い職人たちの自由な感性が重なり合って【cocolan】になっていくのです。
新たな形をキャンバスに。メンバーの想像世界から描き出されるテーマたち
【cocolan】シリーズで共通しているのは「遊び心」。形の制約条件を超えていくように、縦横無尽な切り口で生活を彩ります。
「四季シリーズ」は、九州の山を模した形状に、美しい日本の四季を表現した絵柄が印象的。窓辺を衣替えするように、季節にあわせた【cocolan】を置いてみるのもよいですね。
「あさひシリーズ」は、清々しい朝焼けに映える情景を絵柄にしたシリーズ。夜はベットサイドで読書灯として使い消灯。起床時は、少しずつ朝焼けに照らされてきらめく様子をお楽しみください。
提灯の枠を超えた「ツリーシリーズ」。「和」のキャンドルと「洋」の提灯が融合したような、今までにない照明の形です。あなたの特別な場所へ置いてみてください。
「MUJIシリーズ」は、どんな場所でも映える洗練されたスタイルです。まさに現代式仏具との相性抜群。何の変哲もない畳の部屋に置くだけで、「和モダン」な様相に早変わり。
「達磨シリーズは遊び心の結晶。まさか「提灯」が「照明」になって、「達磨」になるとは想像も出来ませんね。台座をよく見ると、「おきあがりこぼし」になっているのです。
「ひかり道シリーズ」は、人生を共にしたペットへの気持ちを表現しています。それぞれのテーマと絵柄から、あの時の思い出がよみがえるのではないでしょうか。
すべての土台は、やっぱり「人」

開発着手から販売開始まで、実に4年の歳月を要した【cocolan】シリーズ。入江社長が想い描く工芸の新たな姿と【cocolan】シリーズは、同時に形づくられていったのです。
若手職人が自身に厳しく、それぞれの仕事にプライドをもっているシラキ工芸。メンバーに工芸の経験者はいないそう。入江社長は、あえて未経験者から職人を育てているのです。シラキ工芸に入り、試行錯誤しながら苦労して身に着けた技術だからこそ、メンバーは仕事に誇りをもっているのです。
入江社長は「自分が変化を恐れず、柔軟に変われること」を大事にしています。そういう懐の深さが、若手職人の自由な発想をうみだす土壌となっているのかもしれません。今後、シラキ工芸のメンバーたちが、どのような発想を具現化していくのか楽しみですね。
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販売元
有限会社シラキ工芸
- 作品情報(仕様)
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- サイズ:W16cm × H20cm
- 本体重量:142-144g
- 仕様:完成品(組立不要)LEDコードレスタイプ
- 素材:八女手漉き和紙 / ハードメイプル
- 付属品:単4電池 × 2